CASE STUDY





企業モノコト成功事例Vol.2。
前回のVol.1にたくさんアクセス頂き、私たちも世の中の流れ、関心がこれら「モノコト」に移ってきているんだなと実感しています。今回は更に5つの事例・記事をピックアップしてみました。皆さまのモノコト活動の参考になれば幸いです。
今回は
・ 任天堂とアップルにみるモノコトシフト
・ 「競争」から「協創」へ|ドコモの協創型課題解決
・ リッツカールトンのおもてなし、IKEAのロイヤリティプログラム
・ プラスチック成型機の松井製作所
・ タニタ食堂のタニタ
の5件をご紹介します。
では、ご覧ください。
6.任天堂とアップルにみるモノコトシフト|最高の顧客体験を!
2009年3月のこと。任天堂が展開する「Wii」とソニーの「プレイステーション3」。PS3は当時まだ珍しいブルーレイディスクや高性能グラフィック処理など高機能をウリに販売台数は2200万台なのに対し、Wiiはなんと5000万台と販売台数で大きな差をつけていた。その理由はたったひとつ。「Wiiをリビングにおいて、体を動かしながら家族みんなで楽しむという経験」を提供し続けたこと。つまり、ハード自体の機能(モノ)価値ではなく、感動体験という情緒(コト)価値を提供していたのだ。
また、アップルは、スティーブ・ジョブスの時代に一貫性ある新しく楽しい体験を提供し、顧客との深い絆を結ぶことで、いまだに根強いアップル信者(ファン)を持つに至っている。その仕掛けとは「Apple Storeでの新しい体験」「Apple web siteでの先進的な体験」「商品を購入した際の感動的な体験」と、顧客との接点において常に最高の体験をしてもらえるように配慮したことだ。その徹底的なコダワリは、まさに「神は細部に宿る」のごとく、すべてのブランド接点の隅々にまで行き届いていた。
「体験」をデザインする点については、アップルは顧客に”最高のおもてなし”を提供することによって、顧客が忘れることのできない「体験」を提供している。これを表す5つのステップは「APPLE」と呼ばれている。
A(Approach):顧客一人ひとりを、温かいあいさつで出迎える
P(Probe):顧客のニーズを丁寧に引き出して理解する
P(Present):顧客に解決策を提示する
L(Listen):課題や懸念などをしっかりと聞いて解決する
E(End):温かい別れのあいさつと次回の来店をうながす言葉で別れる
いま、ビジネスでの勝ち組企業は、モノからコトへ完全にシフトしている。
では、勝ち組企業と顧客をつなぐ接点は果たして、、
http://bizgate.nikkei.co.jp/article/70554316.html
7.「競争」から「協創」へ|ドコモ+dソリューションが実現する社会的課題解決
固定電話から携帯電話。iモードの提供からスマートデバイス社会への進化。驚異的なスピードで進む技術革新の裏で、自分たちの技術ノウハウだけに固執せず、あえてパートナーや地方やユーザと協力して新サービスの開発に取り組んでいる。具体的には「生活者の体験価値向上」を軸に、地方創生や社会的な問題も解決できると言うのだ。
すでに「食・農」「教育・学習」「医療・健康」「IoT」の領域において、取り組みは開始しており、今後は、「交通」「流通・コマース」などのさまざまなビジネス領域に向けて+dの取り組みを拡大していくという。
http://ps.nikkei.co.jp/nttdocomoplusd/interview/index.html
http://ps.nikkei.co.jp/nttdocomoplusd/agriculture/index.html
8.リッツカールトンのおもてなし、IKEAのロイヤリティプログラム
企業にとって既存顧客が離れてしまうことは大きな損失につながります。新規顧客の獲得には、既存顧客を維持するよりはるかに大きなコストがかかるからです。「企業の売上の65%は既存顧客がもたらし、1人の新規顧客を獲得するコストは、1人の既存顧客をつなぎとめるコストの5倍かかる」(ガートナー)というリアルな計算もあるそうで、、
では、各企業はどのように顧客ロイヤリティを高め、ファンを獲得するためにどんな施策を打っているのか?
・無印良品のソーシャル問合せ対応
・リッツカールトンの驚異のメモ書き
・星野リゾート、お客様専用のCDプレーヤー
・バーニーズジャパン、お客さまのクロゼットの状態まで把握!?
・IKEA、実店舗でおこなう「お泊り会」
http://www.salesforce.com/jp/socialenterprise/innovation/customer-retention.jsp
9.プラスチック成型機の松井製作所|B2Bモノコト成功事例
『想いを形に。ストーリー性のある具体策が大きな結果をもたらしてくれた。』
松井製作所はプラスチック成形の周辺機器を取り扱っているメーカーだ。従来のモノ中心の訴求では、どうしても競合とのスペック勝負に陥っていた。そこから抜け出すために、積極的に顧客から選んでもらう理由づけが必要であると考えた結果、松井製作所が導き出したコンセプトは「factor4※」。その「factor4」を軸に、付加価値UP、生産性UP、消費資源CUTという大きなカテゴリに課題を分類。それに紐づいた様々な課題と解決案をソリューションとして打ち出し、展示会やWEBサイトで展開することで多くの顧客を獲得している。
※factor4
資源の浪費をなくし、資源生産性を4倍にすることにより、今の豊かさを2倍にし、資源消費は半分にできるという考え方。
http://www.onemarketing.jp/lab/detail/47
10.「健康をはかる」から「健康をつくる」へ タニタ食堂のタニタ
最近、タニタ食堂などで有名なTANITA。もともとは体重計や血圧計などの計測機器メーカーでした。そのTANITAが、「健康をはかる」(モノ・機能)から「健康をつくる」(コト・情緒)へと大きくシフトし、それが社会に受け入れられている。
そんなTANITAのコンセプトは「日本をもっと健康に!」
http://www.tanita.co.jp/vision.html
過去記事一覧
[ モノコトコラム ] モノからコトへの変革|企業モノコト成功事例5選 Vol.1 記事No.1~5