CASE STUDY





次々と新商品は出してきたものの、開発プロセスに疑問を抱えておられた某製造・販売業A社様。企画段階に重きを置きながらモノづくりまで一貫してご支援させて頂き、ユーザー目線の製品開発を体験いただきました。
プロジェクトのポイント
①迷いのあった企画プロセスを徹底サポート。プロジェクトが前進するのを実感。
②ユーザーが本当に欲しいものを丁寧に考え、納得感のあるコンセプトに。
③議論のしかたや発想が変わり、商品提案の企画書やモチベーションにも変化が。
当初、お客様の抱えていた課題
>> 次々と商品提案をしても棚が確保できず、疑問を持っていた企画プロセス
自動車の愛好家ならたいてい知っているであろう、自動車DIY用品のメーカー様。ケア用品からアクセサリまで、その商品は多岐にわたり、現在の商品アイテム数は1000点を越えます。カー用品店やホームセンターに行けば必ず目にすることができるでしょう。同社では、これら商品をすべて自社バイヤーが企画・開発してきました。
実は、新商品を次々と出してきた背景には、実は、販売店での棚割がカットされる危機感もあったといいます。思うような反響が得られないこともあり、商品開発のしかたには疑問もあったそう。それまでに行なっていた商品開発は、世の中で売られている商品から良さそうなものを探してきて、量産のために多少の手を加え、パッケージを変えるというもの。ユーザーの声を聞いてイチから開発するケースでも、参考としていたのはメールマガジン購読者のような既存ユーザーの声が主で、どこかで見たことのあるような新商品になっていました。
もっと他と差別化できるようなアイディア商品や新規ユーザーの獲得につながる新商品を打ち出したいという思いはありましたが、「いつまでにこれだけの商品開発をせよ」という上からの指示を受けると、商品化までの段取りを組むだけで精一杯。新たな商品開発に取り組もうにも、どこから改善したらよいか分からないという状況でした。量産段階に入りさえすればノウハウも実績も十分。そこに至るまでの企画段階が今回の課題でした。
MONOCOTOからのご提案
>> 商品企画を徹底サポート、ユーザーが欲しいものを一緒に考える
今回、商品の企画から量産までトータルでサポートする“MONOCOTO(モノコト)”チームがご提案したのは、企画段階から強力にサポートする「プレミア」プラン。メーカー様には得意としている量産段階に力を入れていただき、その前の商品コンセプトをつくるプロセスは“MONOCOTO(モノコト)”チームが主導することにしました。
今回のプロジェクトはDIY分野での商品開発がテーマ。コンセプトに沿った複数の商品群を構成することが目標となりました。商品コンセプトをつくるために、まず取り組んだのは市場トレンドやニーズの把握。自動車愛好家へのアンケートなどの二次データや、すでに出回っている製品を参考にしながら、意見交換を進めました。
メーカー視点から離れてユーザーが欲しいものを企画するには、ユーザーがDIY作業中に何を感じているかを知ることも重要です。そこで、今回は同社の作業場にホワイトボードを持ち込んで話し合いました。ミーティングでは、メーカー様が蓄積されてきた知見や我々チームのデザインやモノづくりの観点からの意見を出し合い、どんな商品があったらユーザーは嬉しいかを一緒に考えます。そこで気付いたのは、ユーザーが屋根もなく雨風に吹かれるような場所で、ときには家族に白い目で見られながらDIYをしているという事実。そこから「誰かに見せたくなる商品シリーズでDIYをもっと楽しく」というコンセプトが生まれました。
お客様の感想とプロジェクトの今後の展望
>> 着実に前進していると実感。企画書にもメンバーの気持ちにも変化
“MONOCOTO(モノコト)”チームでは、どのミーティングでも現在、検討している内容をホワイトボードに書き出すようにしています。そうすることで、議論の過程がホワイトボードの上で見え、次に何を考えればいいのかが分かるのです。メーカー様からは「最初はどこまでサポートしてもらえるか不安でしたが、逐一、可視化してくれるので分かりやすく、前に進んでいる手応えが感じられます」とのお声もいただきました。
議論の過程とコンセプトをまとめると、商品企画書の内容も従来とは大きく変わりました。これまでは販売店からの要望や商品仕様、販売計画が主でしたが、今回の企画書に書かれているのはユーザーのニーズと新しく提案する商品のコンセプト。これまでとは違う企画書を見た役員層は、普段のように「これは売れるのか、利益がとれるのか」と追及せず、「早速やってみろ」と後押しされたそうです。ご担当者様も「以前から『楽しいDIY』のイメージはあったけれども、どう提案していいか分かりませんでした。今回、企画が通り、もっと自信を持って主張していいんだと思うようになりました」と話してくれました。
現在は、コンセプトをもとに具体的な商品のデザインへと入っています。「誰かに見せたくなる商品シリーズでDIYをもっと楽しく」。方向性が明確なのでデザインの調整も着実に進んでいます。ユーザーが欲しくなる新商品が今まさに生まれようとしています。
このようにMONOCOTOサービスは、爆発的なスピードではないにしろ、身の丈にあった形で着実にお客様に認知され、実績も出てきつつあります。
これからのモノづくりはただ単に商品を作るだけでなく、最終消費者の方々に愛され、共感いただき、感動いただけるコトが重要です。
そのコトの要素を企画開発段階からふんだんに盛り込みながらMONOCOTOは進んでいきます。
ぜひ一度、MONOCOTOプロジェクトのライブ感、いままでになかったものが生まれてくる瞬間の感動・純粋な喜びを体感頂きたいと思います。
モノづくりにおける課題解決、売れる商品開発は、私たちコシオカ産業のMONOCOTOサービスにお任せください。