月に1回、MONOCOTOを推進するコシオカ産業の社員からブログをご覧いただいている
お客さまに、日々の活動のなかから得たことや気づいたことを発信していく「がんばれシリーズ」の第2弾。
続きましては弊社で一番の器用者、柏山 公紀 よりお送りします
そもそも、なぜタイトルに「がんばれ!」とまるでエールを送るかのような内容がついているのか??
その秘密は弊社社長より後日語っていただきます。
さて、今回の柏山からのメッセージは、、、、
コシオカ産業の柏山 公紀です。
普段は社内で仕事をしていることが多いので、初めましての方が多数かと思いますが、今後ともよろしくお願い致します。
私は企画購買課という課に所属しています。購買課ではなく「企画購買課」です。
企画購買…
余り耳慣れない言葉かもしれませんが、
によりますと、以下の様に書かれています。
工業製品の原価は、開発設計段階までに80%以上決定付けられる と言われ、この段階までの生産技術面の情報、機能製品情報、部品技術情報およびコスト情報、その他の必要情報を開発設計に生かす知識と技術力の優劣によりできあがる製品の原価が決定づけられる。
一方で市場ニーズは、製品の複雑化・高度化を促し、自社のみの能力では利益を生む商品を造りこむことが困難になりつつある。
これに対応するには、具体的商品が想定できる最上流の企画設計段階で、競合他社に先駆けて外部の技術アイデア等を含め、安くつくる工夫を織り込む必要がある。
企画購買とは、「先行開発−開発−設計−試作−量産準備−量産」「立ち上り−安定化−成熟−衰退−撤退」という製品ライフサイクルを対象として、社外の技術・ノウハウを含めたコストの作りこみを企画実施することまたはその機能 を言う。
企画購買は、原価企画、商品企画、開発設計機能との協業活動を主体とし、その活動範囲は、以下のようになる。
(1)売れる製品価格の試算
(2)利益創出を狙いとした製品目標原価の設定
(3)製品の付加価値を確保するための製品必要機能設定
(4)目標コストと必要機能を具現化するための内外作戦略の策定
(5)競争優位のコスト実現のための種々の改革
企画購買は、「物を買う購買」から「知恵と技術を買う購買」に主軸を移した購買の姿を表したものである。
引用元:Weblio
ざっくり言えば、『製品コストの作りこみを製品の企画開発段階から行う』 という事です。
コシオカ産業の企画購買課で具体的には以下の様な事をします。
- アイデアをイメージにする際(デザイン)に、実現性を加味する為、生産現場と入念な打ち合わせを行い、情報を集め、それらの情報をデザイナーに提供する
- 決定したデザインに対して機構設計等が発生する場合、構想段階で初期投資予算設定の範囲に収まるよう、生産現場でベストプライスが出せる部品形状やサイズを設定。それを受け設計プロセスへ提供する。
- 決定したデザインに対して製品設計(機構以外で主に形状)を行う場合、デザインプロセスである程度の調整を行っていますが、改めて生産現場、設計現場双方が顧客要求事項及び製品要求事項の優先順位を設定しより多くを実現出来るよう調整をする。
こうすることで、開発予算内で抑えられることはもちろん、最終製品価格も機構構想~設計段階でほぼ決まって来ますので、製品要求事項を満たし且つ価格要求も満たす製品作りが可能となるというわけです。
ですので、私の仕事は正に『情報を集める(社内では情報を購買すると言っています)』事と、それをまとめ、漏れなく関係者へ共有する事が主となります。
企画購買を行うことで、どの様な変化が生まれるのでしょう?
例えば今までですと・・・
「デザインは良いけど商品化すると単価が高くなる」
「目新しい機能や、機能追加して付加価値を高めたいがその分単価が高くなる」
そんな事は良くある話ですが、企画・構想段階で既に生産現場と打ち合わせを行い、価格と機能を合わせているため、初期設定から大きくブレない様になります。
また反対に最初から到底単価が合わない物は、構想から立て直し、要望に添える別案を検討します。
「デザインは良いけど商品化できない」
>> 「いいえ、私たちにお任せください!商品化できます!」
「機能の構想は良いけど実現化できない」
>> 「いいえ、私たちにお任せください!実現可能です!」
デザイン企画段階において、生産現場、設計現場と打ち合わせを行い、デザインを作り上げるため、少々の微調整が必要な場合もありますが、monocotoで提出するデザイン案は全て実現出来ます。
お客様の体験、要望、イメージといったカタチの無いものを実現化して、それをお客様の手元へ届けられる様にするのが、企画購買課の重要なミッションです。